《46》
美穂と結婚するだろう。
いや、したいと思ってる。
その日に美穂と結ばれた。
結ばれたなんて思ったのは初めてだ。
挿入れた時に痛そうだったが、ガマンしてるのさえ愛おしく想えた。
生活を支える為にも美穂を支える為にも仕事を変える決心をした。
給料は十分過ぎる程貰っていたが、このままホステスと続けるつもりは無かった。
ママさんとオヤジさんに相談して、後任者を育てる為に半年待ってくれと言われた。
今まで育ててくれた2人には感謝しかない。
もちろん、快諾した。
後任候補が2人入店して、仕事を教えた。
ホステスの管理方法は何も言わない。
2人共、上手くヤってる様だw
殆どの女は俺から勝手に離れていった。
2人のどちらかに乗り換えたんだろう。
千尋だけは離れなかったので、正直に話をした。
泣かれ、叩かれた。
最後にもう一度と誘われたが断った。
別れ際に「おめでとう。お幸せに。」
嫌味っぽく言われたが、言葉通りに受け取った。
仁美とも別れた。
彼女とは一番長く10年以上付き合ったので、流石に泣けてきた。
子供だった頃から俺を育ててくれた女性だ。
「顔を見せて。男の顔になったわね。」
泣かすなよ。
アパートも1Kでは狭いので引っ越した。
半年経たず、年内で退店する事となった。
裏方の俺は誰からも見送りなど無いと思っていたら、ママさんを中心にホステスが花束をくれた。
最近は泣く事が多い。
就職先もオヤジさんが紹介すると言われたが、手を借りず自分で探した。
大阪時代に比べれば小さい会社だが、地元の建築会社に就職が決まった。
出来たら出来たで良いと思って、美穂とは膣内出ししかしていなかったが、出来ずに二十歳の誕生日に入籍した。
結婚式は挙げなかった。
俺の親族だけ呼んでも、美穂の親族は居ない。
惨めな思いはして欲しく無いと俺が勝手に思い込んでいた。
それでも、美穂のウェディングドレスだけは見たかったので、写真だけは撮った。
新しい部屋にその写真と、最初に撮ったツーショットが並んで飾ってあった。
美穂は何に対しても好奇心旺盛だった。
アッチの方もw
100パー俺好みの女に仕上がっていたw
それから2年経った
俺28歳
美穂22歳
子供が出来ない事に悩んだ俺たちは、不妊治療を受ける事にした。
美穂が子供を強く望んで居た。
不妊治療と言っても今の様な設備も知識もない時代。
今は知らないが、当時は2人で産婦人科に行き、別々の診察室に入れられた。
美穂は問診のみだったそうだ。
俺はと言うと、プラスチックの試験管みたいな物を渡され、狭い診察室にに入る。
小さなテレビとビデオデッキが置いてある。
看護婦から色々説明があり、看護婦は部屋を出て行く。
要はここでオナニーしろと言う事だ。
試験管に出して、ケースに入れろと言う事だった。
ムリw
オナニーなんて何年もしてないし、こんな知らない場所で出来るかw
AVの様に看護婦が手伝ってくれる事も無いw
美穂を呼ぶ事も出来ない。
来たら膣内に出しちゃうんだろうけどw
1時間くらいどうする事も出来ずに部屋に居ても誰も来ない。
意を決してビデオをセットしてテレビを付けた。
当然、表のビデオだった。
看護婦物でも置いてくれれば良かったのにw
チンポは立つがその気になれない。
2時間程経ったらノックされた。
『はい。』
「よろしいですか?」
『どうぞ』
「失礼します。」
看護婦が入ってきた。
お?手伝ってくれるの?w
「どうですか?」
『無理ですね』
「そうですか、それじゃぁ」
おぉ?ワクワクw
「今日はお帰り下さい。」
『へ?』
「今日は無理そうなので、お帰りください。」
『あぁ、そうですね。』
「後日改めてお越しください。中々大変かと思いますが、次回は出せるようにお願いします。」
『分かりました。』
家に帰って美穂と報告しあった。
「次回は内診が有るからって言われた。」
『そうか。』
「どうしよう。恥ずかしい。」
『そうは言ってもねぇ』
「アナタ以外に見せた事ないのに恥ずかしいよ。」
『女医さんだったじゃんw』
「それでも恥ずかしいよ。女の人だって中まで見られた事ないもん。」
『俺には見せるじゃんw』
「アナタには全部見せてるから良いのw」
『中まで全部見ましたw』
「エッチw」
『知ってる癖にw』
「それに、アナタに言われてアソコの毛、剃っちゃってるし。」
『人聞き悪いなw最近じゃ俺が言わなくても剃ってるじゃんw』
「伸ばしていい?」
『間に合わないでしょ?ダメだけどw』
「やっぱり?w」
『中途半端に伸ばすとして余計に恥ずかしくない?」
「そうなんだよね・・・チクチクするし。」
『それが気持ち良いんでしょ?w』
「気持ち良くはないけど、見ることが出来るのアナタだけなのよ?妬かない?w」
『妬いちゃうw』
『でもさ、子供出来たら産む時には見せるしか無いんだし、予行練習という事でw』
「う~ん。それでも恥ずかしいなぁ」
『それじゃ、俺が今から見て予行練習の練習しようか?w』
「で?アナタはどうだったの?」
『スルーかよw』
「どうだったの?w」
『オナニーしろって言われた。』
「へ?マジ?w」
『うん。マジw』
「なんで?」
『精子を取って量を調べるらしいよ。』
「それでオナニー?」
『うんw』
「したの?」
『出来なかったw』
「それで看護婦さんが手伝ったと?」
『ナイナイw AVの見過ぎだなw』
「あんまり見ないし」
『あんまりねw』
「もぅw」
なんでも楽しい時だった
※元投稿はこちら >>