《42》
やっと田舎市に日常が戻った頃
美樹が
「明日の日曜日デートしてくれませんか?」
『いいよ。どこか行きたい所ある?』
「横浜ベイブリッジが見たいです。」
『横浜?遠いなw』
「車買ったんですよね?ドライブに連れてってくださいよw」
『あれ?何で知ってるの?』
「ヒミツですw」
『でも横浜じゃ日帰り出来ないよ?』
「泊まりでも良いですよ?」
『仕事も有るし、日曜日中には帰って来なきゃだから、泊まりは無理かなぁ。』
「それじゃぁ今から出ましょう。そうすれば明日は横浜に行けますよね?」
『どうしても行きたいんだねwじゃぁ行こうかw』
「わ~い。やったー」
かわいいなw
仕事が終わり、2人で買ったばかりの車に乗って出掛けた。
「私が助手席に座る初めての女ですか?」
『そうだよ・・・・あ、違うわ』
「誰ですか?お母さんとか言う冗談はいらないですよ?」
『試乗の時にモータースの営業の子を乗せたわw」
「そう言うのもいりません・・・」
その時にモータースの女にも乗ったけどw
高速を走って、山下埠頭で仮眠を取った。
赤レンガ倉庫を回って、中華街で昼メシを食い、海の見える丘公園でのんびりした後、高速に乗って大黒ふ頭へ。
美樹は余程嬉しかったのか、いつも以上にはしゃいでる。
本気で付き合うとこう言うのに幸せを感じるのかな?
まだ、俺には分からない。
大黒ふ頭のパーキングで、横浜ベイブリッジを見ながら、
「今日はありがとうございました。楽しかったです。」
『楽しめたんなら良かったよ。また、いつか来ようね。』
「・・・・・・・・ダメなんです・・・・」
『え?』
「ダメなんです。私・・・・俺さんと・・・・お別れしなきゃいけないんです・・・・」
『どうして?』
「私・・・・わた・・・・」
泣き出してしまった。
「私・・・・お見合い結婚する事になったんです。」
『どうして?』
「親の・・・・会社の御曹司・・・・と・・・・結婚を・・・・しなきゃいけないんです・・」
『断れないの?』
「ダメなんです・・・・姉が居るんですが・・・・もう結婚してて・・・・私しか居ないんです・・・・」
『なんで・・・・』
「私・・・・俺さんが大好きです・・・・他の女性と色々有るのは・・・・知ってました・・・・でも・・大好きなんです。」
『うん・・・・』
「でも・・・・・・・・それよりも・・・・親は・・・・」
『うん・・・・分かったよ。もう泣かないで。』
泣き止むまで待つしかない。
「ごめんなさい。」
『良いよ。美樹がそう決めたんなら、俺は大丈夫。』
「ありがとう。最後に抱いてください。」
『良いの?』
「はい。最後の思い出にします。」
横浜インター近くのホテルに入った。
「私を忘れないで下さいね。私も俺さんを絶対忘れません。」
『もちろんだよ。』
フェラも上手くなった。
イラマも出来る。
俺色にこんなに仕込んだ穴が他の男の所に行く。
ゼロからここまで仕込んだのは美樹が初めてだった。
そう思うと、切なくなってきた。
いつも以上に乱れてる。
「最後は私の膣内で出して下さい。結婚したらって約束は守れないから。」
『うん。分かった。』
「嬉しい。私を俺さんで満たして・・・・」
そう言えばそんな事言われたな。
別れを惜しむ様に出さなかった。
1時間以上突き続けた。
いつもなら美樹も「もうダメ。出して」と言うが、この時は言わなかった。
それでも、終わりは来た。
これ以上我慢出来なくなった。
『美樹、逝きそうだ。』
「うん」
『出すぞ』
「うん、ちゃんと受け止める」
膣内に出した。
出した後も抜かずに抱き合った。
時々チンポがビクンとなると膣内もギュギュっと動いた。
「ありがとう。」
『うん・・・・』
「そんな寂しい顔しないで。」
『うん・・・・』
「さ。帰りましょう。」
『うん・・・・』
シャワーも浴びずに帰った。
高速に乗ってる間は無言だった。
家の近くまで送って行く。
「今日はありがとうございました。」
『いや。そんな事無いよ。』
「私の中にはまだ俺さんが居ます。こんなに幸せな気持ちは初めてです。」
『うん・・・・』
「初恋は実らない方がいいって言いますし、これで良かったんだと思います。」
『そう・・・・なのかな?』
「多分、そうです。」
『うん・・・・』
「それじゃ」
『うん。今までありがとう。』
「こちらこそありがとうございました。新しい彼女が出来ても、浮気しちゃダメですよ。悲しかったんだから。」
『うん。努力する。』
「じゃぁ、取り敢えず美紅と別れましょうね」
『・・・・え?』
「美紅は姉です。だから俺さんが車買ったの知ってたんです。この車にも何回も乗った事有るんですよw」
『マジ?』
「はい。だからこれ以上、泣かせちゃダメですよ。」
『分かった。約束する。』
「それじゃぁ、さようなら。」
キスをして車を降り、振り返る事なく家の方に走って行った。
そう言われれば、顔も似てた。
名前もそっくりだ。
マジかぁw
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