《36》
静香が帰って行き、俺も支度をしだした。
今まで何とも思わなかったが、寂しく感じる。
ついさっきまで、そこで静香が笑ってたなぁ、なんて思ってしまう。
考えない様にして店に行き、開店準備を進めていると、早出のホステスが出勤し始める。
ヤった穴に心配されるが、もう大丈夫だと言った。
千尋も出勤してきた。
『おはようございます。』
「おはよう。風邪は大丈夫?」
『静香さんの件で休んだだけw』
「そうなの?それで進展あった?」
『静香さんのケアは大丈夫。ちゃんとするよ。仇はもう打ったよ』
「仇って?なにやったの?」
『聞かない方がいいかな?w二度と絡んで来ない様にしといたw』
「危ない事はしないでよね。」
『うん。もう大丈夫だよ。』
開店して1時間後に静香が出勤してきた。
いつもと変わらない静香だった。
しばらくして龍二が店に来た。
『いらっしゃいませ。』
「お前に言われるとなんか照れ臭いなw」
『だなw』
「取り敢えずコレな」
『ワザワザ悪いな』
ネガと写真が20枚入っていた。
「で?どの子が静香ちゃん?」
『今入ったばっかりだから、まだ出てないよ』
「じゃぁ待ってるわ。指名でよろしくw」
『余計なこと言うなよw』
「分かってるよw」
『で?貴紀は?』
「ソレを回収するのに女の家に行ったんだけど、そこでまだヤってるw」
『ぶははwあいつスゲーなw』
「なーwあの女、ガバガバになってるし、貴紀無しじゃこの先やべーかもw」
『だなw』
静香が奥から出てきた。
『静香さーん、こちらお願いします。』
「はーい」
『ご指名のお客様です。よろしくお願いします。』
「はい。」
「よろしく」
「よろしくお願いします。初めましてですよね?」
「そうですよ」
「場内指名?」
『違いますよ。こちら龍二君です。私の友人です。』
「あ、そうなんですね。」
「そうなんですよ。俺君の彼女の顔を見たくて来ちゃいましたw」
「シー。内緒なんですよ。」
「そうなの?」
『店的にマズイからね。まぁ楽しんでってよ。』
「おぅ、ありがとな」
1回延長して龍二が帰ろうとしている。
『楽しめたか?』
「おぅ静香ちゃんいい娘だな」
『それなら良かったよ。』
「お前25時までだったよな?その頃また来るわ」
『?おぅ?』
閉店後、外に出ると龍二がいた。
『どうしたんだ?』
「ちょっと話がある。付き合ってくれ。」
居酒屋に入って話を聞いた。
「お前に頼みがある。」
『なんだよ。改まってw』
「静香ちゃんなんだけど、オレ本気で惚れた。」
『はぁ?マジかよ』
「大マジだ。お前の彼女だってのは知ってるが、どうにもならん。オレに静香ちゃんを譲ってくれ。」
『俺は兎も角、静香がどう思うかじゃないか?』
「口説いてもいいか?」
『じゃぁこうしよう。お前が口説いて静香が落ちればお前のモノ。口説かれた事を俺に相談したら諦める。どうだ?』
「それで良い。それならダメでも諦められる。」
アパートに帰って写真とネガを確認した。
ムカつきと勃起が治らない。
龍二の告白も有って、余計に興奮してる。
寝取られ願望か?
久しぶりにオナニーして寝た。
その後、龍二が頻繁に店に来るようになった。
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