夕貴は落ち着かなかった。雑談室で本を読んで時間を潰そうとしたが、読んでいても晃の事が心配で気になり、内容が入ってこなかった。その様子を見ていた夕香が「もう…大丈夫だから落ち着きなさい」と言った。見かねた夕香は夕貴に「コンビニに行ってお昼ご飯買って来て」と言って3千円を渡し買いに行かせた。病院から10分程歩いた所のコンビニに夕貴は行った。おにぎりとサンドイッチそれと飲み物を買って、また来た道を歩いていると、後ろから「夕貴ちゃんっ」と声を掛けられた。振り向くと誠と徹がいた。「あっ!?先輩っ」と言った。誠は「買い物?」と聞くと「はい…お昼です」と答えた。夕貴は誠達と一緒に戻った。誠達のお陰でうまく時間を潰せた。やがて晃の手術が終わり、看護師が夕貴達の元に来て晃の所に案内した。夕貴は「アキ兄…」と声を掛けた。晃はゆっくりと目を開けた。晃は夕貴を見ると「…ただいま」と言った。夕貴は「お帰り…大丈夫?」と言ったが晃はまた目を閉じた。すると看護師が「まだ麻酔が効いてるので…」と言った。
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