激痛に耐えながら晃はベッドの上で思っていた。(この怪我じゃもうバスケは出来ないだろうな…)と。不思議と悔しさはなかった。検査を終え医師の話を聞いた。「残念ですがもうバスケットの様な激しいスポーツは出来ないですよ…靱帯のダメージが酷すぎる…今の日本の医療では治せない」と医師は告げた。晃は「やっぱり…」と呟いた。「先生…普段の生活は?」と夕香が聞いた。医師は「手術すれば普段の生活位なら出来るけど、走ったりするのは…」と言った。「そんな…」と夕貴が言った。晃はそのまま入院した。夕貴は泣きそうな顔をしていた。晃は「何でそんな顔してんだよ?」と言うと「だって…アキ兄…全国…」と言った。「しょうがないよ…怪我じゃ…でもつくづくだな…また大事な時に怪我するなんて…ほらっ中学の時もさ…何か憑いてるか、運命なのか?」と言って「ゴメンな夕貴…デート暫く無理だな…」と言うと「いいよ…いつでも…」と言った。…夜晃は怪我からくる熱を出した。
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