H高はそれぞれが厳しいマークをした。里見はパスを出そうとキープしながら、懸命に周りを見たが誰もフリーになっていなかった。24秒のブザーが鳴った。残り35秒。S大も懸命にDFをしたが、時間はどんどんと過ぎた。晃は誠とパスを交換した。SCが残り7秒になった所で再び晃にパスが入った。徹が里見にスクリーンを掛けた。晃はフリーになるとすぐにシュートをした。ボールはリングの手前に当たり弾んだ。勝利の女神はH高に微笑んだ。ボールはリングで何度か弾んだ後、クルクルと周りネットを通過した。「わぁ~っ!!」とH高ベンチは騒いだ。残り13秒H高は5点差を守り切り、81-76で勝利を勝ち取り、H高は10数年振りに決勝リーグに駒を進めた。晃は里見と握手した。里見が「この借りは選抜で返すからな」と言い「全国行けよ」と言った。晃は「はい…頑張ります…ありがとうごさいました」と言った。決勝リーグはAブロックからはU学、CブロックはS高、DブロックはT大一高が決めた。
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