「うわぁ~っ!」と会場が沸いた。晃はフリースローを打つ前に、全員を集めて言った。「このフリースロー外すからR必ず取ってくれ」と言うと「何で外すんだ?」と真田が聞いた。「4点プレーじゃなく6点プレーにする」と晃は平然と言い皆驚いた。「取ったら俺にくれっ…絶対決めるっ」「分かった死ぬ気で取る」と徹が言った。晃は予定通り外した。敵味方の3人がRに跳んだ。徹がボールを取った。着地してすぐに晃へパスをした。里見は誠が上手くブロックしていた為、マークに付けなかった。晃はフリーで打った。宣言通り決めてみせた。このゴールで遂にH高が65-64と逆転した。コート上の全メンバーは、晃のプレーに戦慄を覚えた。S大はTOを取った。第4Qも残り6分となった。H高のベンチはお祭り騒ぎだったが、真田が「まだ1点だっ…油断するなっ」と皆の気持ちを引き締めた。晃は水を飲みながらメンバーを見た。高梨がもう限界そうだった。「高梨大丈夫か?」と晃が聞くと「正直もうキツいっす」と言った。
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