両親を見送ってすぐ晃は「はぁぁ…もう少し寝よっ…夕べ遅かったし…」と言うと「えっ!?」と夕貴が言った。「どうしたん?」と聞くと夕貴は慌てて「ううん…な、何でもない…」と言って顔を赤くした。恐らく夕貴は夕べと言う言葉に反応したのだと晃は思った。それを知っていながら晃は「熱あるのか?」と夕貴の額に手を当てた。夕貴は目を丸くして「ね、熱なんかないよっ」と言うと慌てて自分の部屋に戻った。晃は夕貴を(可愛いなぁ)と思いながら部屋に戻った。夕貴はドアの前でドキドキしながら(あんな態度取っちゃってアキ兄に悪い事したなぁ)と思い「はぁぁ…」と溜め息をついた。…晃は夢の中にいた。その夢の中には夕貴もいて楽しそうに笑っていた。「アキ兄…大好き」と夕貴が言った。「俺も夕貴が大好きだよ…」と言った。「アキ兄…ご飯出来たから起きて」と夕貴が不思議な事を言った。「起きてって起きてるじゃん」と言った。「もう…起きてよ…ご飯冷めちゃうよ…」と言った。晃は「変な事言うなよ…」と言って目を開けた。
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