晃達のH高はBブロックで、S高はCブロックのスーパーシードなので、決勝リーグに行かないと、S高とは当たらない。しかもベスト4を賭けて戦うのは、県No.2のS大付属、今年はNo.1との声も高かった。…「上で見てるから緒戦なんかで負けんなよ?」と言った。晃は(アイツ性格まで変わったな)と思った。…いよいよH高の緒戦を迎えた。スタメンは上田、土屋、真田、高坂、内藤だった。晃は(このメンバーでも勝てるな)と思った。ところが緊張からかいつもの動きが出来ず、あっという間に10点差を付けられてしまった。晃は(何してんだよ?)と思った。監督も舞い上がってる様子だったので、晃は「監督っ!行かせて下さいっ!」と懇願した。「頼むぞ…流れを変えてくれ」と言った。晃達3人が入った。しかし誠と徹もこの雰囲気に飲まれていた。晃はパスを貰うと、いきなり3Pを打って決めた。晃は「さぁ…一本っ!一本止めるぞっ」と言って手を2回叩いた。その声掛けにようやく硬さが取れて、皆の動きが良くなった。
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