晃は翌日からチャリ通を止め学校まで7キロの道のりを走って通学した。インターハイ予選まで約ひと月半だった。誠と徹も付き合った。部活で全体練習をした後、余り好きではなかったフットワークの練習も増やした。徹は苦手なミドルシュートを、誠は3Pを黙々と練習した。他の部員もそれぞれ課題を作り練習をした。家に帰ると夕貴が足をマッサージしてくれた。ある時晃は「受験勉強しないでいいのか?」と聞くと「大丈夫だよ…狙ってる所十分に届くから」と言った。「夕貴はどこ行くの?」と聞くと「内緒っ」と言った。仰向けになり肩を抑え腰を捻ると、夕貴の胸元からブラと谷間が見えるので、ムラムラして困った。晃はなるべく見ない様にした。晃の身長が3㌢伸びて177になった。徹は5㌢伸び185になったが、誠だけ変わらず「何で俺だけ伸びねぇんだっ」と悔しがった。個人練習をしたお陰で皆それぞれ上手くなった。やがてインターハイ予選の組み合わせが決まった。初戦の相手はK工だった。このチームは去年のH高と同じ、二回戦で負けたチームだった。
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