徹の弟の勝宏と川口が「晃君はまだ出来ないの?」と聞いた。勝宏と川口は晃達が育て上げたと言って過言ではない。小学生の頃から一緒にやっていて、その実力は折り紙付きだった。晃は「年明けには立てるよ」と言うと、勝宏が「晃君が入らないとホントのチームじゃないよね?」と失礼な事を言った。その発言に沼田、高梨、松本がカチンときたらしく、沼田が「お前失礼だなっ」と言い「じゃぁお前ら3対3やろうぜ?」と言った。晃は「まぁまぁ」と言って丸く収め様としたが「いいですよ」と勝宏は申し出を受けた。H高自慢の190台のツインタワーに対して、勝宏は183、川口は173と低い。収まりつかないので晃は「分かった…じゃぁ俺は中学生チームでパス出しだけやるよ」と言うと、松本が「それでいい」と言った。誠が「しょうがねぇなぁ…じゃあ先に10点取った方が勝ちな?…得点は3オン3のルールで」と言った。誠は「晃無理すんなよ?」と言った。「大丈夫だよ走んないから」と言った。バスケ部の連中と中学生達が、その勝負の行方を見守った。
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