誠はミーティングで監督や皆に提案をした。誠は「来年この学校に入る新入生部員を確保する為に、近隣の中学のバスケ部に俺達の練習を公開しないか?」と言った。「それいいかもなっ」と皆賛同した。監督も乗り気になり「じゃぁ…早速近隣の中学に打診してみよう」と言った。その3日後監督が「丸山の提案を打診した所、近隣以外にも是非と言ってくれた学校が幾つかあったぞ」と言った。監督が言うには「全国に行った事が評価を上げたらしい…それに受験前で受験生達もいい気分転換になるらしいから」と付け加えた。その2日後から2校ずつの見学が始まった。受験生達はコートの隅に座り、俺達が見せるプレーに「凄ぇっ」や「おおっ!」と歓声を上げた。晃はまだプレーが出来ないので受験生達に練習の説明をした。見学に来たのは計8校だった。受験生達が帰る時に「俺この学校受けますっ」と興奮気味に言う子もいた。晃達は「大成功だなっ」と喜んだ。その見学の中に俺達の母校の後輩達もいた。
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