午後、学校が終わってから晃は病院に行く。当然の如く夕貴も「荷物持ち」と言う名目で一緒に行った。学校近くのバス停(コミュニティーバス)から乗って行った。夕貴は「デートしてるみたい」と言って嬉しそうに笑った。リハビリの間夕貴は付き添ってくれた。晃は(夕貴が居なかったら挫折してるだろうな)と思う程、晃にとって夕貴の存在が心の支えになっていた。キツいリハビリメニューをこなす度、夕貴が「アキ兄…凄いっ」と言って笑顔を見せた。その笑顔に晃は癒やされ頑張れた。家でも夕貴が献身的に介護してくれた。左足のマッサージをいつも欠かさずしてくれて、包帯等巻き直してくれた。敏晃がそれを見て「まるで夕貴は晃のお嫁さんみたいだな」と言って笑った。若さもあり晃は予定よりも早く、松葉杖なしで歩ける程回復した。それでも夕貴は「何かあったら大変だから」と言ってリハビリに付いて来た。しかしまだ先生から「大分回復してるけど、まだ走ったりしたらダメだよ」と言われた。
※元投稿はこちら >>