馬場から武田へとボールが入った。武田は体格差を生かして、強引に決めた。沼田は188と高いが細い。高さは沼田だがパワーでは武田が上だった。誠は徹へパスを送った。誠は小幡より徹の方が上だと思っていた。確かに徹のスピードが上回っていた。だがシュートを外した。「下手くそっ」と晃と誠が同時に言った。徹はリバウンドは強いがシュートは下手だった。「マコっ徹のシュート期待しちゃダメだよ」「だなっ」と言った。内藤が「アイツ相変わらずシュート下手くそだな」と言った。晃と内藤の1対1。内藤は高い攻撃力を持っていたがパターンは決まっていた。晃は内藤の癖を知っていた。相手の左側から抜く時必ず左膝が内側に動き、反対の時も右膝が同じ様に動いた。晃は膝だけを見た。左膝が内側に動いた。その瞬間ボールを叩いた。「あっ!?」と内藤が言った。晃は速攻を仕掛けた。内藤がギリギリで追い付きジャンプした。晃はノールックでパスを出した。誠が決めた。中学時代何度も決めたプレーだった。晃と誠はグータッチをした。
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