リビングにたくさんの料理が並び、ビールが用意されていた。
「さあ、町田」山田がビールをついでくれた。俺も返杯した
「それじゃ乾杯」山田の音読で乾杯した。山田の横に座るみなみちゃんはジュースを手にしていた。
「町田、ガンガン飲んでくれ、けっこうビールもらったりするんだけど俺達あまり飲まないから置き場に困ってる」
「そうね、1ケースくらい町田さんに飲んでもらって、さらに持ち帰ってもらってら」みなみちゃんが笑いながら言った
「奥さん、1ケースはさすがに飲めないかな~」
「みなみ、町田にジャンジャンついでれ、こいつ女には弱いから」山田もいつになく饒舌だ
「町田さん、どうぞ」俺はグラスのビールをあけてから差し出した。みなみちゃんがついでくれた。目が会った。みなみちゃんは楽しそうだ
「こんな素敵な奥さんについでもらったら毎日1ケース飲んじゃうかも」
「おう、だったら毎日来いよ、こいつ寂しがりやだから相手してやってくれ」
「町田さん、毎日来てくださいよ、毎日お酌しますから」
「そんな、ホントに来ちゃうかも」その時、山田のスマホに着信があった。山田は席を外し、電話に出た。
「社長が30分後に迎えに来るって」
「はい、泊まりですか?」みなみちゃんが聞いた
「ああ、みなみ町田の相手頼むな」
「はい、町田さん楽しい方だから平気です」
「社長来るって、俺はどうすれば?」
「お前は知らんぷりしていていい、俺が今夜呼んだのは、仕事の話だ、俺は下期から課長になる。そうしたらみなみを会社に入れて、経理を任せたいんだ。けどおばちゃんたちにいじめられるかもしれない。そんな時に町田に助けてもらいたいんだ。そのために事前に会わせておこうと思ったんだ」
「そうか、いつから奥さん会社に来るの?」
「来月からです」みなみちゃんが答えた
「町田さん、よろしくお願いします」
「町田、あのおばちゃん連中とやりあえるのはお前しかいないだから頼んだぞ、俺は泊まりのしたくする。町田はゆっくりしてってくれ」山田は部屋を出た
※元投稿はこちら >>