すかさず由実さんが俺の手を握ってきた。麻衣さんも負けじと握ってきた。
「ちょっと、二人ともやめてくださいよ、誰かに見られたらどうするんですか~」
「だって、あたしなんか久しぶりなんだからいいじゃない、麻衣は遠慮しなよ」
「姉さんズルいですよ」
「わかりましたよ、予定表これです」
「オーケー」村松さんがあっさりと返事をしてくれた
「ノン、くん、あたしたちに遠慮して無理の無い計画組んで来るから全然問題ないよ」
「でも、今までさんざんごねてたじゃないですか~」
「若い男をちょっとからかって見たかったのよ、ごめんね」村松さんは頭を下げた
「あたしもごめん」中嶋さんも同じように頭を下げた
「二人ともやめてくださいよ」
「許してくれるの」
「許しますよ、今は二人のこと、大好きだし」
「ありがとう」二人は笑顔で俺の手を握り返した
「あっ」
「どうしたの?」
「すいません、起っちゃって」
「もう、ビックリさせないで、でもノンくんらしい」村松さんの顔が近づいた
「即尺する」
「姉さん、からかわないの、会社では我慢してもらわないと」
「そうね、あたしは全然かまわないけど」村松さんは残念そうだ
「すいません、本題忘れてました」
「何かあるの」村松さんが俺の手をなで回している
「今夜の飲みに行こうと山田に誘われました」村松さんと中嶋さんは顔を見合わせた
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