5時半、俺は駐車場で美雪さんのドイツ製の高級車に乗り込んだ。
「美香ちゃんたちは先にコンビニまで行ってるからそこで拾うわ」それなりの配慮なのだろう。
「よろしくお願いします、おねえ」助手席に香澄ちゃんが乗り込み、後部座席の俺の隣に美香ちゃんが乗り込んできた
「おねえ?」俺は聞いた
「ふふ、美雪さん、課長には言ってなかったんですか?」美香ちゃんが聞いた
「そうよ、どれだけサプライズあるんだよって、ノンにひかれちゃうかと思って」
「ちょっと、待ってよ何が何だか」
「あたしたち、姉妹なんだよ」香澄ちゃんがクールに言った
「ごめんね、パパ、驚かせてばっかりで」美雪さんが楽しそうに言った
「パパって、その、二人は知ってるの?」
「知ってるよ、美雪さんのお腹の赤ちゃんは課長の子なんでしょ、社長に種が無いのも知ってるし」美香ちゃんが「今田〇桜」に似た笑顔で言った
「あたしたちの間で隠し事は無しだよ、ノンくん、あたしのまりんの最初の男になったことも…、もちろん、まなみのことも」俺は沈黙するしかなかった。
「大丈夫よ、ノン、この子たちは複雑な家庭環境に育ってるから、秘密は守ってくれるし、それに言葉使いはともかくとして、とってもいい子なのよ、わたしの妹だけに」
「でも、美雪さんの姉妹って、美保さんと美海さんだけじゃなったんですか?」
「あたしたちは松田姓じゃないの、母親の結城姓なの」美香ちゃんが大きな瞳で俺を見上げた。それにしても可愛い。
「父親が、65歳の時の子供だから、さすがに母親は入籍しなかったの」香澄ちゃんも振り返った、やはり可愛すぎる。会社にこんなに可愛い子がいたことを知らなかったを悔やんだ。しかし以前の俺だったら当然相手にされなかったかもしれない
「さあ、着いたは、続きは部屋でゆっくりと」車は美雪さんのマンションの駐車場に着いた。
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