「やあ、おじゃまするよ」ノンちゃん先生がやってきた。後ろにみなみ先生、里帆さん、みゆうさん、最後に美保院長先生が続いた
「お世話になりました」俺と山田は頭を下げた
「これから二人には頑張ってもらわないとね」みなみ先生が言った
「ええ」
「ノンくんはもっともっと頑張んないと」最後尾から美保院長が言った
「ごもっともです」俺は恐縮した
「まあまあ、今はこのファミリーのおめでただから、みんなで貴之君を祝福してあげようよ」ベビーベッドの赤ん坊を目を開けて手を動かしていた
「可愛い」みゆうさんが赤ん坊をのぞきこんだ
「みなみちゃん似かしらね」里帆さんものぞき込む
「ノンくんみたいに元気にそだってくれればね」美保院長も笑顔だ
ノンちゃん先生、俺、山田は女性陣を残して廊下に出た
「山田君が認知してるんだって」
「ええ」
「そうか、偉いな~、ノンくんは新婚さんだから仕方ないけど」
「まあ、ほんと山田には感謝してます」
「気にするなよ、町田」山田は優しい
「そうだ、山田君の奥さんも妊娠したのかな?」
「そんな感じしてますね」
「そうか、元準ミス日本だからね、叔母をよろしく」
「ええ」山田は照れた
「うちの病院をよろしくお願いしますよ」
「ええ、是非、まあ、もう親戚ですしね」
「ノン君ももう親戚だよね」
「そう、ですね…」さすがにノンちゃん先生の二人の奥さんを妊娠させているとは言いにくい
「町田、俺知ってるよ、みなみ先生と里帆さんのおなかの中にお前の赤ちゃんいるんだろ」
「えっ、知ってたのか!」
「ああ、美雪姉さんが結構前に教えてくれてたよ」
「そういうわけで、ノン君、僕たちの間には隠し事は通用しないよ」俺たち3人は固く握手をかわした。
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