火曜、仕事が終わり、俺と山田は病院に向かった。みなみちゃんの待つ部屋に向かった
「いらっしゃい」みなみちゃんが笑顔で迎えてくれた。母親の優しい笑顔になっていた
「おめでとう」俺は花束を渡した
「ありがとう」微笑み、花束を受け取るみなみちゃん
「おめでとう」山田が贈り物を脇にいたまりんちゃんに渡した
「ありがとう、山田くん、これからお世話になります」
「気にしないでいいよ」山田の笑顔は俺も嬉しかった
「二人とも、貴之に挨拶してあげて」ベビーベッドで眠る赤ん坊にみなみちゃんが目を向けた。名前はすでに伝えてあった。
「貴之、パパだよ」俺は少し照れながら言った
「ふふ、ノンくん、照れてる」みなみちゃんが俺の脇にきた
「貴之、パパがきまちたよ~」さすがに赤ちゃん言葉が似あっている。その声にかすかに赤ん坊が反応した
「ママの声わかるのね~」まりんちゃんも声をかけた。また赤ん坊が反応する
「二人の声はおなかの中にいるときから聞いてるからわかるみたいだね」山田がにこやかに言った
「いい子でちゅね~」みなみちゃんが赤ん坊の頭を優しく撫でると、赤ん坊は目を開けた
「おっきちたの~」まりんちゃんがさらに顔をよせた。赤ん坊が目を大きく開けて微かに笑ったように見えた
「可愛いね」俺はつぶやいていた
※元投稿はこちら >>