翌朝、俺は遅刻ギリギリで出社した。
「おはよう、町田」山田が爽やかな笑顔で俺の席に来た
「ああ」俺は生返事で返した
「おはよう、弟」美雪さんが俺の代わりと言わんばかりに爽やかに返した。
席に戻ってからも山田はテキパキと仕事をこなしている。俺は全く仕事が手に着かなかった
「どうしたの?生きる屍みたいよ」美雪さんが俺の耳元で囁いた
「ちょっと」
「もう、早退したら、わたし工場長に言ってくるね」結局俺は午前中で早退した。
「お大事に~、美雪さんお願いします」山田が軽やかに言った
「ええ、しっかりと送り届けます」美雪さんは俺を送り届けることを口実にちゃっかりと自分も早退していた
「すいません、美雪さん」
「もう、二人の時は美雪でしょ、パパ」俺は朝、里帆さんに会社まで送ってきたもらっていたので、自分の車ではなく、美雪さんの車に乗せてもらっていた。
「ああ、ごめん」
「もう、他人行儀ね~、お昼ごはんテイクアウトにして、ラブホで少し休もう、麻衣さんには言っといたから、ちょっと借りるって、へへ」美雪さんが微笑みながら舌を出した。
「うん、少し休むよ」
「その時に昨夜のこと全部聞かせてね」明け方近くまで宴は続いていた、さすがの美雪さんにもまだ情報は届いていないようだった…
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