女性の顔がアップになった。キリリとした眉、大きめのサングラス、通った鼻筋、薄い口唇に真っ赤な口紅、顎に大きめなほくろ、
「もしかして、いや違うかな」
「もう、じれったい」由実さんが身を乗り出した。Vの襟元から胸の谷間が見えた。由実さんと目が合った。由実さんは声を出さずに口で「バカ」と言って微笑んだ。
「ここにほくろがある、おなたの会社の同期は?」麻衣さんが誘導した
「山田?」
「正解!」
「同じ会社の人?」とさやかちゃん
「それ以上は大人の世界だから、さやかは知らなくていいの」
俺達はステーキ屋を出た。俺が会計を済ませると、さやかちゃんが近づいてきた。
「ごちそうさまでした、また来ようね」可愛く微笑んで、そっと俺の手を握った
「そうだね、また来よう」俺は頬が緩むのを押さえて言った。来ますよ来ますよ、可愛い君のためなら、何度でも!俺は心の中で叫んでいた。
由実さん親子と別れて俺と麻衣さんは車に乗った
「このロリコンが~」麻衣さんが俺の頭をひっぱたいた
「すいません、さやかちゃん可愛い過ぎて」俺は必死に謝った
「いいよ、あの子も喜んでたから、あの子の父親3歳の時事故で亡くなってるから、父親が恋しいのかもね」
「そうだったんですか…」
「由実さんとあまり似てないと思ったろ」
「いや、その可愛いと思っただけで…」
軽く頭を叩かれた
「ノンくんて嘘がつけない性格なんだな、そこがいいんだけど。あの子、由実さんと血が繋がってないんだよ」
「ええ~」それは山田の女装姿より衝撃的だった。
「家帰って、あと3回くらいするよ!」
「はい」俺は車をスタートさせた
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