俺たちは日帰り温泉を出発した。夕方には到着するだろう。由実さんが運転しながら鼻歌を歌っている。
「その曲何ですか?」俺は由実さんに聞いた
「ふふ、サムデイよ、あたしが小学生の時に聴いてた曲」
「へえ~、俺が生まれる前の曲でだね」
「もう、あたしをおばちゃん扱いして~」
「そんなことないよ」俺は由実さんの頬を人差し指で軽くつついた
「あ~、いちゃついてる~」みゆうさんが後ろの席から言った
「見つかっちゃった」振り向いた俺の口唇にみゆうさんの口唇が触れた
「ふふ、ジェラッシっちゃった」笑顔が可愛い
「ああ、ずる~い」後ろでいちゃついていた麻衣さんとみなみ先生が声を合わせた。
「あっ、メール」俺はスマホを見た
ノンちゃん先生からだった
「ミッション終了」とタイトルにあった。画像も添付されていた
「今、ナオキの家を出ました。母親のアキさんに白血病の治療と新薬について説明をして、家の病院に入院して治療を受けてもらうことになった。医療費については心配しなくていいことと、治療にあたっては生きる意志が最も重要であることを説明した。そこで生きる望みについて彼女に尋ねた。それはやはり息子の将来であると応えた。だがそれだけではないはず。僕の追及に彼女は悩んだ。そこで僕は女性としてもう一度素晴らしい人生を生きてはどうかと提案した。彼女はナオキが生まれてすぐに夫を事故で亡くしている。もう20年近く男性と触れ合っていない。そこで、病気が完治したら、息子の成長と女性として輝ける人生にを望んではどうかと僕は言った。彼女は少し悩んで、ナオキがいればいいと言った。そこで僕は二人の写真を撮影させてもらった。親子の愛情に満ちた写真を」添付された画像には母親を後ろから抱きしめ微笑むナオキと一緒に微笑むメガネのストレートヘアーの女性が一緒に微笑んでいた
「ご苦労さまでした。こちらは姫たちに観光を楽しんでもらいました」俺は短い文章に桜と富士山をバックに5人で一緒に写っている画像を添付して送った
しばらくしてノンちゃん先生から返信があった
「こちらも、さらに素敵な画像を添付するよ、詳しい説明は次に会ったときに」添付された画像はナオキとアキさんのものだった。同じようにナオキが後ろからアキさんを抱きしめている。だが違うのはアキさんはメガネを外していた。美しい顔立ちのアキさんは全裸だった。彼女を後ろから抱きしめるナオキも全裸だった…
※元投稿はこちら >>