「ママなんて?」俺が席に座るとみゆうさんが聞いた
「いつ会えるかなって、それから里帆さんがお姫様たちの写真送ってくれるって」
「いつママと会うの?」みなみ先生が聞いた
「次の水曜かな」
「それじゃ次はみなみの家かな」ノンちゃん先生が楽しそうに言った。その時みゆうさんのスマホにメールが届いた
「ノンくんへだって、里帆さんから」スマホを受け取ると、今日のお姫様たちとタイトルがあり、画像が添付されていた。その画像には5人の少女が写っていた
「見せて見せて」麻衣さんと由実さんが身を乗り出した。間に挟まれているノンちゃん先生は楽しそうだ
「この子とこの子が里帆さんの子、この子がお姉ちゃんの子、この二人がわたしの子たち」みゆうさんがふたりに説明した。
「みんな可愛いい」と麻衣さん
「女の子はいいよね」と由実さん
「でもね、男の子も欲しいよね」とみゆうさんとみなみ先生が顔を合わせた
「そこでノンくんに登場してもらったわけだ」ノンちゃん先生が胸を張った
「なんか違くない」みゆうさんが言って皆が笑った。
「そうだ、わたしたちも写真とって送ろうよ」
「そうだね、撮ってもらおうか」ノンちゃん先生がスタッフを呼んだ
「撮ってもらっていいですか」みゆうさんが女性のスタッフにスマホを渡した
「それじゃ、撮りますね~」前列に俺とみなみ先生、みゆうさん、後ろにノンちゃん先生と由実さん、麻衣さんが並んだ
「はい、チーズ」スタッフが恥ずかしそうにスマホをみゆうさんに渡し、画像を確認してもらった
「はい、大丈夫です、ありがとうございました」
「とんでもなです」スタッフがやや恥ずかしそうに戻っていった。
写った写真を全員で確認すると、後方のノンちゃん先生は脇の二人の後ろから手を回し、シャッターが押される直前に二人の胸に触れたようだ
「もう、ノンちゃんったら」由実さんが頬を染めた
「ごめん、つい」ノンちゃん先生が弁解すると
「ノンちゃんらしい」麻衣さんも楽しそうだ。一方前列の俺は、左右の二人に腕を組まれ、両方の肘がふたりの胸に当たっていた。
「ノンくんも完全に当たってるよね」ノンちゃん先生が笑った
「これ、送っちゃお~」みゆうさんがメールを打ち始めた
「えっ、これで?」俺が止めようとしたが、みゆうさんは送信してしまった
「どうしたのノンくん、ママや里帆さんに叱られちゃう?」みなみ先生がいたずらっぽい目で俺を見た
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