金曜日の朝、俺と美雪さん、由実さんと麻衣さんが製造事務所に集まり、ミーティングを開始した。
「今週は2日もノンくんがサボったから大変だったわ~」美雪さんが微笑みながら言った。相変わらず美しい
「そうね、家も留守がちで寂しかった」麻衣さんも続いた
「そうね、あたしも豪無沙汰だし」
「ええ~、由実さんまで~」俺がおどおどすると3人は笑った
「ほんとノンくんって可愛い」由実さんが言って、それからしばらく仕事の打ち合わせをした。
「それじゃ、わたしから話したいことがありま~す」仕事の話がひと段落すると美雪さんが元気に手を上げた
「何、美雪ちゃん」と由実さん
「嬉しそうね」と麻衣さん
「はい、わたし、松田美雪は妊娠しました~」
「えっ、良かったじゃん」と麻衣さん
「おめでとう」と由実さんは目をうるうるさせている
「ノンくん、ありがとう」美雪さんは俺を見つめた
「おめでとう」さすがに実の妻と、彼女が目の前にいるのに俺の子だと手放しでは喜べない
「大丈夫よノン、あなたの子だってみんな知ってるから」麻衣さんが軽く俺の肩を叩いた
「そう、あたしも今妊活中出し」由実さんも軽く俺の背中を叩いた
「ならいいけど」
「ノンくん、あなたのおかげでみんな幸せよ」美雪さんは最高の笑顔で俺を見つめてくれた
「そうなの」俺は麻衣さん、由実さんを見た
「そうよ」ふたりもうなずいた。
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