「今度の週末は空いてるかな?」ノンちゃん先生は身を乗り出した
「いや、ちょっと予定があって」俺は言いよどんだ
「そうか、姉の、その、みなみんちのお姫様なんだけど、みちるって言うんだけど、小1なんだけど、すこし元気が無いんだ。近いうち会ってやってくないかな」青年医師は少し表情を曇らせた
「いいですよ。でも週末は毎週お泊り会があるから、平日なら」
「ありあがとう、お泊り会?」
「ええ、今週はこれから会いに行く由実さんと、来週は由実さんの娘さんのさやかちゃんと、その次は美雪さんと、その次は妻の麻衣とって感じで、そのまあ、コミュニケーションを深めるというか」
「そうか、輪番制なんだね」
「まあ、平たく言えばそうなるかな」
「へえ~、よく考えたね」その時由実さんから着信があった
「ノン、そろそろ準備できたから来て~」
「了解しました」俺とノンちゃん先生は店を出た
「いらっしゃい」由実さんが迎えてくれた。会社と違ってばっちりメイクをしている。淡いピンクのセーターに白の短めのスカート、俺的に結構ぐっとくる。
「おまたせ~」美雪さんがその後ろに、さらにその後ろに壁で身体を隠し、顔だけのぞかせているさやかちゃんがいた
「いらっしゃい、お兄ちゃん」元気な笑顔はまさに天使だ
「はじめまして、松田です」ノンちゃん先生が丁寧にあいさつをした
「あ、はじめまして、さやかです」壁から姿を現したさやかちゃんは、黄色のセーターに白のショーパン姿だ。まさに神女子高生!
「さあ、あがって、お腹もすいたでしょ」由実さんが俺たちを促した。俺はさやかちゃんと美雪さんに手を引かれ、後から由実さんとノンちゃん先生。壁を曲がると、一瞬由実さんたちが視界から消える
「んん、焦らないで」小声で話す由実さん
「んん、あん」それは吐息に変っていた
「すごいごちそう」今にはたくさんの料理が並んでいた
「さやかも頑張ったんだよ~」天使は俺の横に陣取り、身体を摺り寄せてくる。その笑顔が可愛すぎて俺は思わす頭を撫でた
「お兄ちゃん、久しぶりなんだから、キスして」甘えるさやかちゃん、俺の下半身に力がみなぎる
「ん、んん~」美雪さんが咳払いをする
「ノン、自粛期間中よね」少し冷たく言う
「はい」俺は従った
「もう、来週のお泊り会の時はただじゃおかないぞ~」天使は可愛く言い放った
「そうだ、由実さん、早く~」美雪さんが由実さんを呼んだ。しばらくして由実さんとノンちゃん先生が現れた
「ごめん、ノン先生に病院のこととか聞いてたの」由実さんの頬が紅潮していた
「わあ、すごいごちそう」ノンちゃん先生もわざとらしいリアクションだ。微かに口唇に由実さんの口紅の色が移っていた
「食べよ」さやかちゃんが音頭を取って、全員でいただきますをした。さやかちゃんと俺はジュース、由実さんと美雪さん、ノンちゃん先生はウーロン茶で乾杯した。
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