「ノン」髪を撫でられている気がして俺は目を覚ました
「起きたね」麻衣さんはおでこにキスをした
「麻衣、俺?」
「軽い過労だって。や・り・す・ぎ」
「そうか、失神してた感じ?」
「うん、びっくりしちゃった。過労とちょっと刺激が強すぎたのね。今日は安静にして、しばらくセックスは自粛だって」
「ああ、そうだ、ノンちゃん先生は?」
「帰ったよ、ベッドまで運んでくれた。さすがにあたし一人では運べないもの」
「そうだよね」俺は服を着ていなかった。だが麻衣さんはしっかりと服を着こんでいた。
「今日は、いやらしいことは考えちゃダメよ、ふたりで赤ちゃんの名前でも考えましょう」
「そうだね」
「ノン、やりすぎで倒れたんだって」月曜のミーティングは由実さんの一声で、始まった
「もう、由実さんったら~」美雪さんが微笑んだ。
「しばらくは自粛しますよ」俺も苦笑いした
「ねえ、今日あたしンち来なよ、元気が出るものでも食べよう」
「おじゃましますよ」俺は由実さんの勢いに押されて応えてしまった
「決まり、麻衣にはあたしが言っとくよ、そうだ、今週のお泊り会あたしの番だよね」
「そうですね、お手柔らかに」
「ダメよ、手抜きはしないわ」由実さん吹き出した
会社を出ようとするとノンちゃん先生から着信があった
「やあ、ノンくん、体調はどう?」
「ええ、大丈夫です。ご迷惑おかけしました」
「そんな、気にしないで、君と僕の仲じゃない、今日これから会えないかな?」
「これから行かなきゃいけないところがあって」
「僕もご一緒していいかな」
「えっ?」
「もう君の会社の駐車場にいるよ、あっ美雪さん、待ってるよ~」通話が切れた。俺は駐車場に向かった。美雪さんと由実さん、そしてノンちゃん先生が楽しそうに話していた
「こんちは」俺は手をあげた
「やあ」ノンちゃん先生も手をあげた
「ねえ、ノン、これから美雪ちゃんと準備するから、先生とお茶してから家に来てよ」
「えっ、もうそんな話になってるの」
「若い男はいつでも大歓迎だよ」由実さんはウインクして車に乗り込んだ。俺とノンちゃん先生は近くのカフェで時間をつぶすことになった
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