土曜日が来た。麻衣さんはいつもより念入りにメイクをした。
「綺麗だよ」
「ばか」麻衣さんは俺に抱きついた
「何があっても知らないから」そう言って俺を見上げる麻衣さんの口唇を吸った
「もうダメ、したくなっちゃう」
「わかった、行こう」
10時に松田婦人病院に着いた。待合室にいると、まりんちゃんが通りかかった
「こんにちは、ノンくん、あっごめんなさい、町田さん、奥さん」
「まりんちゃんね、いいわよ、ノンくんで」麻衣さんが微笑んだ
「まりんちゃんご苦労様です」
「もう、ノンくんかしこまっちゃって」まりんちゃんの可愛い笑顔は健在だった。
「それじゃ、診察室で」まりんちゃんがいなくなるとスーツ姿の女性が通りかかった
「里帆さん、こんにちは」麻衣さんが声をかけた
「町田さん、お元気?お隣がが旦那さんかしら」電話で聞いた声だ
「町田憲之です、よろしくお願いします」
「あなたがノンくんね、主人がお世話になっています」メガネが知的な女性だ。さっそうと去っていった
「町田麻衣様」麻衣さんが診察室に呼ばれた。麻衣さんと俺は立ち上がり診察室へと入った
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