「土曜、定期健診だけど、一緒に来てくれるでしょ」夕食の時麻衣さんが言った。当然覚えていたので内心楽しみにしていたのだ
「もちろん、行くよ」
「でも、何も無いわよ、みなみ先生に診てもらうだけだから」
「もちろんだよ」
「ほんとノンって嘘が下手。みなみ先生としちゃったんだから、会うだけじゃすまないでしょ」
「でも、そこは仕事中なんだから、あいさつするくらいで」
「ほんと~」麻衣さんは疑惑の眼差しを俺に向けた
水曜の昼休み、美雪さんが俺にスマホを手渡した
「ノンちゃんから」
「もしもし、ノンくん?」ノンちゃん先生の明るい声がした
「こんにちは」
「今度の定期健診、土曜だよね、僕その日非番なんだけど、会いに行ってもいいかな?」
「えっ、その、まあかまいませんけど」
「どうしたの、麻衣さんに少し渋られた?」
「いや、そんな、でもまだ保留っていうか」
「そうなの、できれば土曜、僕の家にもご招待したいんだけど」
「でも、すぐには」
「たんなるお食事会のつもりだよ、ダメだったらノンくんだけでもどうかな、10歳と7歳の娘が遊んで欲しいってさ」
「いや、その、あの」
「考えといて」通話が切れた
「もしかして、お誘い?」
「ええ、まあ、ノンちゃんの自宅にって」
「あら、楽しそうしゃない、わたしもついっていっちゃおうかな~」
「そうしてくれると心強いです」
「もしかして、娘たちの話とかあった?」
「はい」
「さすがね、ノンくんがロリコンだと知ると可愛い娘たちも誘惑の手段として使うなんて、可愛い顔したドS先生らしいわ~」
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