日曜日、麻衣さんは一日中俺にべたべたしていた。俺にトイレに入っている間は誰かと電話をしていたが、戻るとすぐに電話を切った。
「誰と電話してたの」
「美雪ちゃん、マタニティウエアのお店とか教えてくれたの」
「そろそろ買わないとね」
「美雪さんのお姉さん婦人病院の院長さんだし、関係者を良く知ってるから、情報網が凄いの」
「そんなこと言ってたような」美海さんの時にお世話になったかな…
月曜日、朝から美雪さんに声をかけられた
「町田くん、社長から目を通しておいてもらいたい資料が届いたの」俺と美雪さんの間でその言葉は社長室への集合を意味していた
「わかりました、何時に行けば」
「今からお願いします」
社長は2週間に1度しか訪問してこない。普段は本社で忙しくしているらしいのだが、こちらの工場では美雪さんが秘書を兼ねている。社長室の鍵は美雪さんが持っている。鍵を開けて社長室に美雪さんと俺は入った
「コーヒーでいい?」
「いや、その要件は?」
「もう、焦らないの、童貞くんじゃないんだから」美雪さんは俺を見つめ、そして距離をつめた
「今度の週末は、さやかちゃんでしょ、わたしは来週でしょ?」
「そうですね」
「あ~あ、もう待ちきれないの」
「美雪さん、さっきの言葉そっくり返します」
「あら」美雪さんは頬に手をあててはにかんだ
「ねえ、まずは美海の話からいい?」
「ええ」俺たちはソファーに座った。美雪さんは俺のすぐ横に座った
「美雪さん、近いですよ」ぴったり横に座った美雪さんの香水の香りが心地よかった
「いじわる、これくらいいいでしょ」美雪さんは俺の首の後ろに両手を回してきた
「美海さんの話は…」俺の口唇に美雪さんの口唇が押し当てられた
「わたしもしてほしいな~、ふぃ・す・と・ふぁ・っく」色白の美人妻はゆっくりと口唇を動かし、妖艶な輝きを放つ瞳で俺を見つめた
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