結局盛り上がって、俺たちはカラオケに来た。駐車場でレクサスの助手席に乗り込もうとするスラリとした女性が俺を見ていた。ショートボブに大きめのサングラス、女装した山田だった。その視線に気づいた麻衣さんは俺の横に来て、そして腕を組んだ。山田は軽く手を振ってレクサスに乗り込んだ。
「愛してるって言うあなたの言葉はさよならよりも悲しい~」麻衣さんはキーの高いJUJ◯の曲を見事に歌い上げた
「メチャクチャ上手いっすね~」俺は感心していた
「ノンが車でこの曲かけるから血が騒いじゃった」俺の選曲はまんざらでもなかったようだ
「次はノンの十八番ね」俺はひとりカラオケでさんざん練習したバックナンバ◯の曲を歌った
「君の毎日に僕は似合わないかな~」みなみちゃんを思ってこの歌を練習したのだった
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