夕食後、俺が客間で帰り仕度をしていると由実さんが入ってきた
「うまくいったみたいね」
「ええ」
「ありがとう」由実さんがキスをしてきた
「シーツ汚しちゃったけど叱らないでくださいね」
「わかったわ、また泊まりにきてね」
「ええ、ぜひ」
帰りの玄関で二人にハグをして別れた
久しぶりに家に帰った。母親との一件以来すっかり足が遠のいている。仕事が忙しく、会社や友人宅に泊めてもらっていると嘘をついている。リビングで母親と父親がテレビを見て笑っていた
「あら、憲之お帰り」
「ああ、着替え取りに来た」俺は部屋に行って適当なものを持ち出した。
「忙しいの」母親が入ってきた
「ああ」
「あの事なら心配しなくていいよ、母ちゃん父ちゃんと楽しくやってるから」
「おお」
「身体に気をつけてね」
「ああ、わかった」少し気がはれた
俺は家を出た。そして麻衣さんに電話をかけた
「もしもしノン」すぐに麻衣さんは出た
「麻衣さん、今から行っていい?」
「もちろんよ、会いたいから、早く来て」
「お言葉に甘えてうかがいます」俺は麻衣さんのマンションに車を向けた
※元投稿はこちら >>