「やっ、山田」俺が離れようとするのを阻止するように山田は俺を羽交い締めにした
「お願い、あたしの話を聞いて」山田は微笑んだ。化粧をした山田の顔は美しく、声も少し女性っぽさがあった
「わかったから、離してくれよ」山田は俺の手を引いて中へ導いた、その表情と仕草は女性そのものだった。
リビングのソファーに座ると山田が寄り添ってきた。みなみちゃんと同じ香りがした。
「どっから話そうか」山田は俺の手を握った。俺が手を離そうとすると山田はさらにもう片方の手を添えた
「もう、ノン君ったら、恥ずかしがらないでよ、もうキスした仲じゃない」背筋がぞっとした。普段の山田を知らなければ、一度くらいなら…、そう思えるほどの美しく女性が俺の前に存在した
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