隣の部屋で由実さんは状況を説明してくれた。
「結局、麻衣が家に帰った時、みなみはもういなくなっていたんだって、それで手紙が置いてあったって」スマホに手紙の写真があった。拡大していくと丸い可愛い文字で書かれていた
「みなさん、ご迷惑おかけしました。みなみは、しばらくの間、昔付き合っていた女の子の家に厄介になることにしました。心配してくれたのに、みなみは本当に悪い子でした。麻衣さん、あなたを見たとき、大好きなノン君を絶対奪われたくないと思い、あなたを傷つけてしまってごめんなさい。みなみはハードレズのお店で働いていました。だからうぶなレズの女の子が大好物なのです。だから麻衣さんがまだレズの経験が浅いことは見てすぐにわかりました。」一枚目が読み終わると次のページに進み、画像を拡大した
「山田君はゲイ、みなみはハードレズビアン、一緒に暮らしても接点は無いのだから、そう思い偽装結婚を承諾しました。ところが一緒にくらしていると彼への思いも少しずつ目ばえてきました。でも彼は、社長さんとほぼ毎日会って、セックスして、みなみは結婚したことで、前の彼女とは会えなくなっていました。自暴自棄になり、山田君が愛してやまない男性のチンポに触れてみたくて、デリヘルのバイトをしました。でも、最初の人は怖くて、あった瞬間逃げてしまいました。代わりに2人の女の子が派遣され、その人の怒りはおさまりましたが、みなみには2人の料金を肩代わりをするという義務が課せられました。そこで店長が次のお客さんとして紹介してくれたのがノン君でした」
「お母さん、まだ~」さやかちゃんの声がした
「もう少し待って~」由実さんが返事をしながらページをめくった
「ノン君は親しみやすい笑顔でみなみを迎えてくれて、優しくハグしてくれました。その瞬間、みなみは初めて男の人に恋をしたのです。女の子たちの料金は別に支払い、店長にノン君だけ、お相手させてほしい、みなみの取り分はいらないからと頼みました。それから半年、ノン君と月に1回会えることが何より楽しみに思えてきたのです。でも、山田君がみなみの変化に気づき自分の会社に就職するよう勧めたのです。それで、ノン君をお別れすることになりました。でも、ずっと後悔して、ずっと泣いて過ごしていました。10日後、奇跡的にノン君と再会出来て、みなみはもうノン君を誰にも渡したくない、そう思って、良くしてくれたみなさんに迷惑をかけてしまいました。
みなさん、ほんとうにごめんなさい、そしてありがとうございました みなみ」
「ノンくん、もてるね」読み終えた由実さんは涙ぐみながら、俺にキスをした
「お母さんまだ~」さやかちゃんの声がした
「今いくよ~」俺たちはリビングに戻った
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