彼女の肛門を味わいながら、彼女を見上げる
狂気を帯び、潤んだ瞳には見覚えが有った
妖 あやかし だ
藤田和日郎の描く、妖の目だ 凶悪で禍々しく、そして美しい 妖
肛門を貪る自分を、ねっとりと見下げている 唇にはダラダラと溢した唾液が塗れ光っていた 唇に指を這わせ、口内を犯すように彼女の舌先を指先で愛撫した
「お前、口の中も性感帯だもんな」
彼は彼女の全てを知っている 彼女の身体を使って、自分に宝探しをさせているようだった
彼女の唇の端からひと雫、唾液が溢れた
自分は思わず肛門から口を離し、その雫を自分の口で受け止めていた
彼女の指先が自分の口内に浸入してきた お互いに見つめ合ったまま、お互いの口内を指で犯し合っていた
狂ってる 目の前の出来事は現実なのか?
脳内に直接焼き印を押されたような沸騰を感じた
彼女の口内から指を抜き、その彼女の唾液を纏わせた中指を彼女の肛門に埋め込む
「お尻、気持ち良い…」
抜き差しを繰り返す 時折指を抜いては、彼女の眼前でその指を味わった 彼女はそんな光景を見て、恍惚の表情を浮かべている
もはや自分は彼女の舐め犬だ
「おしっこ…おしっこかけたい…」
彼女が独り言のように呟く 彼女は己の興奮を隠そうともせず、自分を見つめる
「うんちも出したいの…身体に、かけたい」
「じゃ風呂場行くか」
彼は機材をバスルームに移動させていた
もう、自分の置かれている状況に何の疑問も無かった 彼女の尿を浴びたい ただそれだけが自分の欲望だった
バスルームに仰向けに寝転がり、彼女は自分の肩口を押さえ付けるように足を開いて立っていた
また、唾液を溢している 今度は意図的に自分を目掛けていた
まるで親鳥が与える餌を貪る雛鳥のように、一滴も逃すまいと必死に首を振り唾液を飲み込む自分を見て、彼女は微かに微笑んだような気がした
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