「あっ…そ、そこ…だめっ…」
「え~ここも気持ち良いの?先輩の身体って、全部性感帯みたいだねぇ。ちょっと触っただけでビンビンになっちゃいましたよ、可愛い乳首☆」
シャツを半分ひん剥いた状態で、乳首を軽く捏ねる。
「年下の女子に乳首弄られて感じちゃうなんて、先輩いけないんだ~」
スルスルっと細い指が乳首からお腹に下る。
腰回りを優しく撫でると、佐伯の身体がビクッと跳ねた。
「…また先輩の弱いとこ、見つけちゃったね?」
耳元でそっと囁きながら、腰骨を何度も指先でなぞる。
「わっ…き、菊川さん…お、俺…もう…」
「ダメだよぉ。我慢して?ほらほら、先輩は首筋も弱かったよね」
くすぐるように首筋を指が這い、耳を触る。
佐伯は真っ赤になって声を殺している。
「首や耳は舐めれば良いってもんじゃないの。触られるだけで…私が喋るだけでも感じるでしょ?」
髪をかき上げ、耳元で吐息まじりの小声を出す。
「っ!くっ…」
「ふふっ、可愛い声聞かせてよ~」
モジモジとさっきから腰が動いている。
ずっと焦らされ続けた股間に、やっと小さな手が触れた。
「ひっ!」
「あら、こんなに大きくしちゃって…ダメだなぁ」
スリッ…スリッ…
大きく勃起した股間が、制服の上から優しく擦られる。
「き、菊川さんっ、お願い…ほんとに俺、我慢できない…」
「………」
「っ!!ぅあ!ま、まって!やめてぇ!!」
ぐにぃっと、強めに股間を握る。
「ほら、乱暴にしたら気持ちよくないでしょ?相手のことを考えて、優しく、優しく……ね?」
「はぁっ…だ、だめ…俺、もう…」
「なぁに?大きな声で言わないと分かんないよ?」
クニクニクニっ…
「っっ!んぅぅ!!!うぅぅーー!!」
ビクンビクンッと下半身が跳ね上がり、佐伯は絶頂を迎えた。
「はぁっ、はぁっ…あ、あぁ…」
「あーあ、ひとりでイッちゃうなんて。しかも手だけで…先輩ってばドMくんなのかなぁ?」
「き、菊川さん…」
目を潤ませながら、佐伯が震えながら紫乃の腕を掴む。
「だ、誰にも言わないでぇ。女の子に好き勝手弄られてイッちゃったなんて…俺、恥ずかしいよぉ…」
「……」
すがりながら懇願する佐伯の頭を優しく撫でる。
「…言わないわよ。その代わり、私だけじゃなくて他の女子にもこんなアホなことしちゃダメだからね。良い!?」
「っ!…しない、もうしないから…だから…」
佐伯は紅潮しながら、手に力を込める。
「今日のことはふたりの内緒ね?…良い子にしてたら、いつか続きしてあげるから」
目をキラキラと輝かせる佐伯。
廊下に太田たちの声が響く。
「きゃー!ランニング姿写メれた!」
「ちょうだいそれ~!!」
ガラッ!!!
窓が勢い良く開かれ、女子たちと目が合う。
「…びびったし(笑)」
「扉、開けなさいよ」
「はぁ?てか先輩に女にしてもらえたぁ?」
ギャハハハっと下品に笑う。
ガァァンッ!!!
「キャアッ!!」
「え、なに!?」
佐伯が扉を思い切り蹴った後、窓から顔を出す。
「さっさと扉開けろ。真緒さんが帰れねぇだろうが…」
「えっ?何、めっちゃ怖いんだけど…」
笑いながらも、佐伯の様子に怯えるように、噛ませてあった箒を外す。
「ありがと、じゃあね」
佐伯に軽く手を降り、太田たちの間を抜けていく。
ブンブンと力強く手を降る佐伯。
「はぁ?何アイツ、意味わかんね」
「隼人先輩、ちゃんとやってくれました!?」
「お前ら……」
佐伯の顔色が変わる。
「は?なんすか」
「今度、真緒さんに変なことしたら……俺が犯すぞ」
「ひっ!」
「な、何よ…何があったわけぇ?」
(真緒さん!俺が影ながら守りますっ!!)
「あーあ、佐伯の奴、変な性癖に目覚めなきゃ良いけどな~」
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ジャーーーージャバジャバジャバ…
ゴシゴシゴシゴシ…
「………はぁ」
……許せ、真緒!!
あの状況で真緒の身を守るためには、あれが最善だった…はず!
唇も大事なところも守ったから!
汚れたのは手だけだから!!
とは言え、娘の身体を使って私は…
「ごめんよぉ、ごめんよぉ…」
何回も何回も手を洗う。
「はぁっ…はぁっ…」
「…ん?あれ、どしたの」
「…はぁっ、はぁっ、べ、別に…ランニング中ですけど?」
嘘ばっかり。
もうコート練習の時間になってるでしょ。
私を見て、汗だくの彼は少し安堵した表情を見せた。
ちょっとは素直になれよ、日野くんめ。
つづく
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