「タカ…好き…本当のパパでも、好きなの…」
「絵美子!…何故そのことを…」
「ずっと前から…知ってた ママに教えて貰ったの…でも、好きなものは好きなの!」
おそらく 自分に恋愛感情を抱いた娘を諦めさせようとした裕美子の 苦渋の告白だったのだろう… それでも尚、絵美子の思いを遂げさせようと こんなお膳立てまでした裕美子の覚悟の重さが、胸を締め付ける…
「あの玩具がタカの型なのも、知ってる…だから、タカを想いながら…してたの…」
そこまで言うと、絵美子は頭から布団を被り、恥ずかしそうに縁から自分を覗いている
「絵美子…それでも、良いのか?」
被った布団の縁から、絵美子の手が伸び、立ちすくむ自分の足を掴んだ
「今日がアタシの初めて…なんでしょ?…タカ…貰って?」
小さな手が、震えていた 先程の震えとは違う、小さな身体が勇気を振り絞った震えだった…
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