「そうですか…なら、仕方ないです」
「タカちゃん、ごめんなさいね…せっかく絵美子の様子を見に来てくれたのに」
食堂のカウンターで茶を飲みながら、秀之と裕美子、マキと話していた
退院した絵美子は、自室に引きこもったまま 自分に会おうとはしなかった 学校には病欠の届けを出していたが、マキだけは自転車で絵美子を見舞いに来てくれていた
「マキちゃん、片道一時間もかかるんだから、無理しないで、ね?」
裕美子が気遣うが、マキはただ笑みを返すだけだった
「マキちゃん、だったね、絵美子の様子はどう? オジサンには会ってくれなくてね…」
今、絵美子とまともに話せるのは、マキだけだった
「タカさん…絵美子を、絵美子を助けてあげて…」
「?」
「タカさんしか、絵美子を助けてあげられないと思う…」
「え?」
「絵美子とエッチして」
厨房で秀之が包丁を落とし、裕美子が茶を噴いた
裕美子が噴いた茶を顔面に滴らせながら、マキに問いかける
「な、なな、何ですと?」
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