広げていた釣具を隅に押しやり、敷いていた布団を丸めて二人が座れる程の空間を作ると、絵美子はサンダルを雑に脱ぎ捨てて上がり込んできた
「絵美子ちゃん、こういう道具は、もっと大人になってから…」
「マキはリップ型のマッサージ器持ってるよ…SNSで知り合ったオジサンに買って貰ったって」
携帯電話でのネット回線が使用出来るようになり、二十年前の当時からSNSは大人が少女と出会う格好の場だった
「マキちゃんとやらと、絵美子ちゃんは違うだろう?絵美子ちゃんはもっと良い子の筈だよ?」
優しく諭すが、絵美子の瞳は蕩けるような視線を送り続けている…まだ中学一年生だというのに、裕美子そっくりの淫蕩な目付きだった
「良い子じゃ無いよ…ママ達が居ない時、時々借りてるの…ほら、タカ、見て」
パジャマのズボン上から、ブ…ンと唸りを上げる張り型を股間に押し付けている 絵美子は自慰で到達することを既に覚えていた
「タカ、ほら」
張り型を自分に手渡し、ズボンを脱ぎ始めた スポーツタイプのショーツに手をかけると、まだ生え揃ってもいない貧弱な体毛が見えた
不覚にも、勃起していた…絵美子は上半身を丸めた布団に預け、両足を左右に投げ出している
ピッタリと閉じた絵美子の桜色をした中心部が、絵美子の指で割られる そこは既に潤っており、絵美子は潤いを指で掬うと まだ傘を被っている敏感な部分を練り始めた
「ん、んんっ…早く…」
心臓が、破裂する程忙しなく鼓動している まだ子供だと思っていた絵美子が、目の前で自慰をしている… 今、手を出したら、戻れない…
「ん、あっ…」
絵美子が、待ちきれず、我慢出来なかったのか指で果てた 一人前に、下腹部をビクビク痙攣させ、腰を捩っていた
ふと、我に帰った 目の前に居るのは中学生の、しかも実子だということを思い出す
「絵美子ちゃん、今夜は戻りなさい…」
ハアハアと荒い息遣いの絵美子の側に寄り、ティッシュペーパーで優しく中心部を拭きあげ、ショーツとズボンを履かせてやる
「…なし…」
「何だい、絵美子ちゃん?」
「タカの意気地無し…」
絵美子は大粒の雫を溢しながら立ち上がると、サンダルも履かずに裏口から飛び出して行った
小上がりからそっと古民家を覗き見ると、絵美子の部屋の灯りが付き、すぐに消えた
(意気地無し、か…)
独り言のように呟き、布団を敷き直す ふと小上がりの隅に目をやると、張り型が転がっていた 自身と瓜二つ、複製の男性器だ…
(あ、これ、どうやって返せば良いんだ?箪笥の隠し箱なんて分からないぞ…)
夜は闇を増し、また、悩みも増していた…
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