茶の間に戻ると、既に瓶ビールを三本程空けた裕美子が浴衣姿で待っていた これから始まる淫蕩な交わりを想像しているのか、瞳は潤み、浴衣の胸元は乱れている…が、表情はどこか寂しげだった
「タカちゃん、千代子さんと随分仲良くなったのね?…私、千代子さんがどんな人か知ってるのよ?」
裕美子があからさまに嫉妬していた 恐らく先程の帰り際に、千代子が自分とのことを裕美子に匂わせたのだろう
だが、かつて秀之と関係していたことは固く伏せているらしく、裕美子は自分ばかりを責め立てている 千代子はその辺りを良く弁えている 正に聖母のような女だった
「タカちゃんのオチンチン、千代子さんに使ったの?」
裕美子はそう吐き捨てると、自分の股座を乱暴に撫で回した
明け透けだが相手の男を立て、自信を付けさせるように振る舞っていた千代子 まるで真逆の様子を見せる、裕美子…
「自分が誰を抱いても、裕美子さんには関係無いでしょ?」
「!?」
「裕美子さんは自分の子種だけ貰えば、それで良いんですよね?」
裕美子の顔色が変わった 茶の間の空気は、今までのものとは明らかに違っていた 狼狽している裕美子に向かって冷たく言い放つ
「孕ませて欲しいんでしょ?…裕美子さん…返事は?」
「はい…」
まるで自分の所有物のように自分を扱った裕美子に、苛立ちを隠せなかった 交わりではなく、文字通り 裕美子を犯したくて堪らない自分が居た…
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