「じゃ、またね、アハハ」
千代子は再度二人の下半身を掴むと、車に乗り込み、重を探しに消えて行った 秀之が小声で囁く
「タカ、お前千代子さんと何かあったな?」
「ヒデさんだって昔は千代子さんと何かあったんですよね?」
少しの間を置いて、二人同時に呟く
「女って怖いな…」
「女の人って、怖いですね…」
駐車場から裕美子が帰ってきた
「あら、二人共神妙な顔して、どうしたの?」
明日の仕込みを終え、秀之はまた忙しなく夕飯を胃袋に納めた
「タカ、ゆっくり飯食ったら後で作業場に来てくれ」
「はい」
ゆっくりなどして居られない 今朝の顛末が知りたい一心で、昨夜の秀之の様に焼鳥茶漬けを流し込む
(あ、結構旨いな、これ)
また、長い夜が始まろうとしていた
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