翌朝、土曜の明け方、午前五時。
夫の生活習慣に早朝の排尿がある。
休みであろうが何であろうが関係ない。
毎朝、決まった時刻にトイレに行ってから、再び布団に潜り込む夫。
どちらかといえば眠りの浅いサクラとしては、その習慣により目が覚めることが多く、忌々しいこと夥しい。
だが。
今朝に限っては好都合。
じゃーゴボゴボ・・バタン・・ごそごそ
チャンス到来、今しか無い。
するり
サクラは夫の布団に潜り込む。
「ん?どうした?」
布団の中、横向きに寝転ぶ夫の背中に構わずサクラはしがみつく。
『ギュってして』
その一言が口に出せないサクラ。
代わりにサクラは、夫の身体に回した腕に力を込めた。
夫の手がサクラの手に重ねられ、そのまま動かない。
胃袋は抑えた・・。
・・次は・・。
ゆっくりと手を夫の下腹部に這わせるサクラの心中は穏やかではない。
あ。
固い。
熱い。
そっと握ってみたサクラ。
思わず涙が出る。
ゆっくりと握る力に強弱をつける。
ごろん
夫が寝返りをうってサクラに向かい合う。
黙ったまま夫はサクラの唇を塞ぎ、温かく湿った肉を捩じ挿れる。
サクラは夫の舌に自分の舌を絡めた。
夫の手がスウェットの上衣に潜り込み、サクラの乳房を優しく包み込む。
包み込まれた乳房の先端に尖がる突起。
夫は指と指の間に乳首を挟んだまま、ゆっくりと乳房全体を揉み始めた。
両手で乳房と乳首を刺激しながらも、絡められた舌は動きを止めない。
ごろり
不意にサクラは仰向けにされた。
夫はサクラに覆い被さるようにして、左右の手で左右の乳房を揉みしだく。
しかも、舌は絡めたまま蠢めき続けている。
息が苦しいサクラ。
だが、そんなことは関係ない。
十年以上、待ち望み続けてきたことが、実現しつつあるのだ。
呼吸なぞ、いつでも出来る。
今だ。
今だけが重要だった。
酸欠で死ぬ。
そう思った瞬間、夫が唇を離した。
同時にサクラのスウェットが捲り上げられ、左右の乳房が曝け出される。
恥ずかしい。
反射的に乳房を隠そうとした両腕、その左右の手首がそれぞれ夫に握られ、退けられ、頭の横で押さえ付けられた。
夫の顔がサクラの耳元に寄せられる。
耳朶に舌を這わせながら、耳の穴に息が吹き込まれた。
全身の肌が泡立つサクラ。
耳から首筋、肩、遂には乳首まで夫は舌を這わせていく。
いつの間にかサクラの両脚は押し開かれ、夫の身体が脚と脚の間に割り込んでいた。
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