慌しく寝支度をする二人。
「どうする?あたしのベッドで寝る?」
「え?」
「あたしはソファでいいからさ。」
・・一緒に寝てもいいって・・
言ったのに・・。
悄然と項垂れる少女。
慌てるサクラ。
そうだった、そうだった。
よし。
一緒に寝よう。
サクラのベッドに掛け布団をふたつ。
少女の頬は緩みっ放し。
だが、消灯しようとした瞬間、ナナが改まってサクラに申し入れる。
「あのですね・・」
付き合ってる彼がいるって・・
・・言いましたよね?
「うん。聞いた聞いた。」
大好きなんです・・。
彼氏、一筋なんです・・。
・・だから・・
「うん。だから?」
サクラさんに迫られたら・・
「あたし・・断り切れる自信、無い・・。」
げらげらげらげら・・
しねーよ、そんなこと!
笑い転げるサクラ。
憮然とするナナ。
「ブラジャーが必要になったら、また泊まりにおいでよ。」
そうしたら・・襲ってあげる。
「・・失礼ですよ・・。」
とは言いつつも、安心したかのような表情を浮かべた少女は布団に入る。
「おやすみなさい・・。」
「ん。おやすみ・・。」
言うが早いか、寝息を立て始めた少女。
秒殺だ。
照明を間接照明に切り替えたサクラも布団に潜り込む。
・・疲れた・・。
だが、疲労感が心地よい。
心地よい疲れを噛み締めながら、サクラも眠りに落ちていった。
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