「ちょうど、その時でした・・。」
まるでナナの気持ちを測ったかのように、少年が次の行為に移った。
するり
少女は息を飲む。
少年の手がスカートの下に潜り込み、太腿に触れながら前後左右に移動し始めた。
たが、少女の下腹部を覆う小さな布地は、いつも通り何の飾り気も無い。
しかも、生理の予定が迫っていたこともあり、新品には程遠い下着。
・・しまった。
少女は歯噛みするが、全ては後の祭りだ。
「あー。分かる・・。でも・・」
サクラの経験上、概して男が『包装』に興味を示すことはない。
男が興味を持つのは『包装』ではなく、『中身』なのだ。
サクラにも過去、何度かあった苦い経験。
「そうなんですよー。」
「「ホント、男って馬鹿。」」
奇しくも寸分違わず、同じ内容を同じタイミングで口にする二人。
クスクスと含み笑いをしながらナナは話を続ける。
「ちょうど生理が近くて・・」
曖昧な知識ではある。
安全日など存在しない。
リスクが高い。
それは少女にも分かっていた。
だが、今だけは、今日だけは。
儀式なのだ。
少女が精一杯の背伸びをして臨む儀式。
少女は少年を直接、受け入れたい。
そしてリスクは受け入れざるを得ないが、それでも最小限に留めたい。
「ね。脱いで。あたしも脱ぐから。」
二人の中学生は下半身に纏っていた衣服、、少女はスカートを、少年はズボンを脱ぎ、下着をも脱ぎ去る。
ついでに少年は上着も脱ぐ。
「見せたの・・初めてだったんですよ。」
下半身を剥き出しにした二人は、手で自身の股間を隠しながら備品であるマットの上に座り込んだ。
三月の冷えた空気は未だ冷たい。
少女の指が屹立した少年自身に触れる。
熱い。
固い。
脈打っている。
何度か手で直かに触って愛撫を加えた経験はあった。
精を放てば一時的に萎えるが、少し間を置いて刺激を与えれば、容易に復活を遂げることも分かっている。
一度、放てば、二度目に放つ精液の量が減ることは間違いない。
「出そうになったら言ってね。」
少年の右側に並んで座った少女は、少年の肉棒を握り、ゆっくりと扱ごく。
興奮の極みにあった男子中学生は、あっという間に限界を迎える。
「で、出る・・。」
びゅビゅっびュルッビゅっ・・
勢いよく放たれた大量の精液が、五十センチ近く先の床に放物線を描いて付着した。
「・・・・あれだけの量を・・あの勢いで出されたら・・」
間違いなく妊娠するに違いない。
折角、合格した高校だが、夏休み前に少女が退学処分を受けることも間違いない。
「先見の明っていうか・・。」
いやぁ・・どぉよ・・。
危なっかしいこと、この上ない。
尚更、危なっかしい話は更に続く。
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