「危なかった・・。」
サツキが呟いた。
僅差であったのは間違いない。
僕が二尾目を、サツキが三尾目を捕まえたのは、ほぼ同時。
幾らか岸に近い位置にいたサツキが、僕より先に岸に上がっただけのことに過ぎない。
「危なかった・・。」
繰り返し呟くサツキは、肩で息をしながら脚を投げ出して河原に座り込んでいた。
僕は腰まで川に浸かったまま、魚を岸辺に放り投げる。
問題が生じていたのだ。
これ以上、川から出ることが出来ない。
まずい・・。
何でこんな・・。
あれはサツキだぞ・・。
呼吸が整ったのだろうか、枯れ木を集めて焚き火の準備を始めたサツキは、当然の如く真っ裸のままだ。
真っ白な尻を僕の方に向け、身体を屈めて転がっている枯れ木を拾う少女の後ろ姿。
視線を逸らせば、この状況は改善されるのかもしれない。
だが僕の視線が、サツキから離れることはなかった。
「どうしたの、手伝ってよ。」
「・・う、うん・・。」
それでも川から出られない理由、何故なら僕は完全に勃起していたのだ。
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