僕が動揺している気配を感じ取ったのか、サツキが怪訝そうな表情を浮かべる。
何とかしなければ。
だが、何とかしようとすればする程、焦れば焦る程、僕の性器は萎えて縮んでいく。
心配そうに僕の眼を覗き込むサツキも、異常を感じたのか乾き始めてしまう。
泣きたかった。
何もかも無駄だったのだ。
いや、無駄なだけなら、まだ良かった。
サツキに不確かな希望を与え、その希望を再び奪ってしまったのだ。
小一時間ほど経った頃である。
僕は膝立ちの姿勢で項垂れていた。
「・・駄目か?勃たんのか・・?」
神主に声を掛けられた次の瞬間、サツキが身体を起こした。
ようやく腑に落ちた、そんな表情を浮かべたサツキは、僕と向かい合うようにして膝立ちの姿勢を取る。
勝ったも同然、そんな表情を浮かべるサツキは、頼もしいの一言に尽きる。
「立って・・。」
サツキに言われるがまま、ノロノロと立ち上がった瞬間、周囲から驚きの声が上がる。
それも、その筈だ。
縮こまりダラリと垂れ下がった僕自身を、おもむろにサツキが咥えた、と思うや否や根元まで頬張ったのだ。
有り得ねぇよ。
お前、たった今、処女認定されたばっかりじゃん・・。
だが、しかし、だ。
湿った音を立てながら、僕の牡を奮い立たせようとする行為、それは僕の為だ。
勿論、キッカケはサツキの為に僕が起こした行動だった。
だが、のっぴきならない状態に陥った僕の為、サツキは最後の手段を使ったのだ。
だが、何もかも全てがどうでも良かった。
ただ、サツキが愛おしい、それだけだ。
僕の中の獣は、サツキだけを求めていたし、サツキの中の獣は、僕だけを求めていた。
性器に絡みつく舌から、サツキの想いが伝わってくるような愛撫に、僕は完全に力を取り戻す。
咥えたまま、上目遣いに僕を見上げるサツキはニヤリと笑うと、口を離して仰向けになった。
この機を逃さじと、僕はサツキの両脚を割り、固く反り返ったペニスをサツキの洞窟に浅く埋め込んだ。
幸いなことに、サツキは再び潤っている。
痛いのだろう、さすがに顔を歪めるサツキ。
いつもであれば躊躇ってしまう僕だったが、今だけはそんなことより大切なことがある。
力任せに洞窟の奥に進む。
むぐぐぐぐぐぐぐ・・・
サツキが呻いた。
ぶつんっ
僕達、二人だけが気付いた何か。
何かが裂けたような感触。
サツキは僕を抱き締めたまま、僕の名を連呼する。
ヤヨイ・・ヤヨイ、ヤヨイヤヨイヤヨイ・・・
サツキの最深部に辿り着いた僕は、堪らず精を放つ。
放っても放ってもペニスの脈動は止まらない。
結合したままの僕達は、万雷の拍手と歓声に包まれていた。
※元投稿はこちら >>