二次会も終わり皆帰路についた。茉優は飲み過ぎてまた千鳥足だった。茉優を介抱しながらおぶって家に送って行く。勿論終電はなくなった。俺は漫喫で寝る事を覚悟した。茉優はギリギリの所で意識を保っていて、おぶさったままロックを解除した。俺が降ろそうとすると「部屋まで連れて行って」と言った。俺は前回と同じ事を言うと、茉優は「いいよ…襲っても」と言った。部屋の前まで行き「先輩…鍵は」と聞くが寝てしまった様だった。茉優を降ろしバッグを探り鍵を開け、茉優をお姫様抱っこしてぶつけない様に中に入った。靴を脱がし奥の居間に行き、肘で電気のスイッチを押した。足で襖を開け寝室のベッドに寝かせた。部屋を見回してヒーターのスイッチを入れた。コートと上着を脱がしハンガーに掛けた。すると「水…」と茉優は言ったのでキッチンに行き冷蔵庫の中にあった水を飲ませた。「鈴木君…ありがとう…ゴメンね」と俺を見て言った。「大丈夫ですか?」と聞くと小さく頷いた。「帰ります」と言うと茉優は俺の手を握り「行かないで」と呟いた。
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