「何で別れたんすか?」と聞くと茉優は黙った。「すんません…変な事聞いて」またカタカタとキーボードの音が空間を支配した。…俺の方の仕事が終わった。「じゃぁ先帰ります」「うん…気をつけて」と茉優は言った。俺は会社を出たがまた戻った。「どうしたの?忘れ物?」と茉優は驚いた表情で言った。「…はい…忘れ物です…今傷付いてる先輩に言えた事じゃないですけど…俺…先輩が好きです…先輩から見たら年下で頼りないかも知れないけど、いつか必ず頼れる男になるんで、その時また告白してもいいですか?」「鈴木君…ありがとう…でも今は…」「ですよね…でも見てて下さい…お願いします」と自分の気持ちだけ言って俺は帰った。翌日からいつも以上に仕事に励んだ。(先輩に頼られる男になるんだ)と心に秘めながら…。…あっという間に12月になった。忘年会をした。俺の隣りに茉優が座った。他の先輩に酒を勧められたが茉優が「ダメですよ…まだ未成年です」と遮り「代わりに私が貰います」と俺の代わりにお酒を呑んだ。
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