1人漫喫でさっきのやり取りを思い出していたら、さり気なく告白していた事に気がつきパニクった。眠るつもりが興奮してしまい結局眠れず、始発に乗ってアパートに帰った。そしてあの涙の理由は後日分かった。翌週茉優と顔を合わせられなかった。早く帰りたい時に限って2人共残業になった。他の人達は帰り2人だけになった。沈黙が包みキーボードを叩く音が室内に響いた。「この間はありがとう」「いえ…」また沈黙する「鈴木君…」「はい?」「私の事好き?」俺はパニクって入力ミスした。「ああっミスった」と言うとクスっと茉優は笑った。気を落ち着けて「はい…好きです…面接に来た時から」と答えると、今度は茉優がミスしたらしく少し慌てていた。「そんな前から?」「はい…そうです…一目惚れです」と言うと茉優は「トイレ」と言って席を外した。暫くすると戻ってきて俺の頬に缶コーヒーを押し付けた。驚いた俺を見て笑い席に着いて続きを始めた。そして「私ね…あの日彼と別れた…」と言った。「そうなんすか」としか俺は言えなかった。
※元投稿はこちら >>