その日年末年始の買い出しに市場に祖母以外の家族で出掛けた。年末と言う事もあり凄い人出だった。「最終日だから人が凄いね」「はぐれてもいいように集合場所決めておこう…今9時半だから11時半に正面入り口な…」「分かった…じゃぁ自由行動って事で…」「じゃぁ圭太達はこれの紙に書いたやつ買ってきて…」「分かった」と紙を受け取り別れた。俺達が買うのは、伊達巻き、蒲鉾、栗きんとん、昆布巻き黒豆だった。「茉優さんはぐれない様にベルト掴んで」「うん」混んでいる為中々進めない。頼まれた物を買うのに1時間半掛かった。ようやく集合場所に着くとひなただけが居た。「あれ!?ひなだけ?2人は?」「はぐれた…」「そうなんだ…」「集合場所決めておいて良かったな」「ひなちゃん何か飲む?」「…うん」「何がいい?」「温かいミルクティー」「分かった…」と茉優は言って自販機に買いに行った。ひなたは1人で心細かったのか俺にしがみついてきた。「ひなちゃんはい」「ありがとう…温かい…」「俺、そこのファミレス行って席取っておくよ」と2人を残して店に行った。
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