幸恵はそっと壁に耳を当て、お隣の様子を伺った。何も音は聞こえず留守のようだった…(何してるんだろ私、バカ。)幸恵はそう思うと壁から離れた。
退屈だし…気分転換にお料理でもしようかな。
ラウンジが休みの日は予定もなく、時間を持て余している。冷蔵庫の中の入れ替えを兼ねてシチューでも作ろうかな…
夕方に完成したシチューは大きな鍋一杯になり…(また冷凍にして。)そう思った時、ガチャリとお隣のドアが開く音が聞こえた。
(暑ち~もう夏だな)江島は部屋の窓を開けていると…コンコン。
また新聞の勧誘、不機嫌にドアを開けると…嘘やば長谷川さん。「あ、あの。」
鍋と買い物袋を持った姿にしばり見とれる。(清楚…人妻みたいす)もちろんあの雨の日に長谷川さんがバツイチと聞いたから声には出さなかったけど。
何、の、用事?
ポカンとしてしまった、妙な空気。「この間はありがとうございました。あの…シチュー作ったの。食べきれないので江島君よかったら。」嘘、まじ、ラッキー♪ありがとーございます。受け取ろうとすると…「あの~厚かましいかもだけど一緒に夕食してくれませんか?」え…一緒って長谷川さん俺の部屋に上がるつもり。瞬間テレビ前に散乱した巨乳系アダルトDVD…やば、これはヤバ過ぎ。
俺の部屋に上がった長谷川さんは、そのままキッチンに向かいシチューの鍋を置いた。このチャンスに俺は巨乳系DVDをまとめてテレビの下に足で蹴り入れて、ふう~一安心。「食器とかあるかな、あとついでに流しの洗っちゃうね。」長谷川さんは俺の返事など待たずに、ガチャガチャやり始めた。スポンジ新しいの下ろし立てで良かった。いつもの白いブラウスにスカートの後ろ姿、お尻けっこうデカイな。なんて見てたら長谷川さんが振り向いてビビったあ。
「お皿、勝手に借りちゃうね。」何だか楽しそうにシチューを盛り付けると机代わりの布団無しコタツに二人分並べた…えっと、夢のような事で今気付いたけどシチュー熱々だよな。長谷川さんも今気付いたみたい…「あ、ごめんなさい、今日暑いよね。」ちょっと肩をすくめた仕草がマジ可愛い…しかも盛り上がった胸元が強調されてこっちはマジエロい。「だ大丈夫、冷蔵庫にビールあります。」長谷川さんが飲むとも言ってないのに2缶出してしまった、しかも500缶。「ありがと…飲んじゃお。」長谷川さんは気にもせずビールを開け、ごくごくと飲んだ。なんだか長谷川さん積極的…マジ
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